7月7日に熊本県吹奏楽コンクール小学校の部、及び大学職場一般の部が熊本県立劇場にて開催されました。
小学生バンドフェスティバルステージパフォーマンス部門というのは今年初めて聴かせていただいたのですが、まず小学生でもちゃんとした(と言うのもおかしな言い方ですが)良い音色を響かせているバンドがいくつもあったことにまず驚きました。
個人的な感想としては、
つきでB.B.キッズのビッグバンドは小学生と思えないソロやドラムスに驚かされましたし、五福風流街ウィンズの、少人数編成(プログラムでは10名ですが実際はもっと少なかったような?)でありながら全員がきちんと担当の譜面を丁寧に吹ききる演奏に感服しました。
(私の偏見かもしれませんが、だいたい小中学生の演奏はみんなでお互い助け合いながらアラが見えないように隠していくイメージです…)
大学の部については、各団体まだ音作り、音楽作りに検討の余地が見られました。
本番の指揮を先生にお願いするにせよ、学生が振るにせよ、小中高と違って自主的、自発的に運営していかなければならないので、その中でどのような方法で音楽の質を高めていくか、ということを考えてほしいなと思いました。
東京・関東・関西の大学生のように良い意味でもう少し成熟した演奏を期待したいです。
職場一般の部は代表団体の数が昨年の五団体から四団体に減りましたが平均的なレベルがすごく上がっており、以前聞かれたようなバランスの悪い演奏をする団体がほとんどいなくなっていました。
一時期コロナの影響でどこの団体も人数が減って苦労されていましたが今年は全体的にどこの団体も人数が増え、編成のバランスもどこも良かったように思います。
以前みたいにトランペットはたくさんいるがクラリネットが全然少ない、とかそういう感じのバンドがあまり見当たりませんでした。
大人数のバンドだけでなく、中編成のバンドも人数が少ないからアラが見える、といったようなバンドはほとんどなく、かえって少人数の利点を生かして隅々まで丁寧に音楽を組み立てていたように思います。
正直なところ代表になった団体と惜しくも代表から漏れた団体の間にそんなに大きな差は感じられず、その日の出来であったり、審査員の好みにも多少影響される部分があったようにも思います。
出演された皆様は大変お疲れ様でした。
九州大会に推薦された団体の皆様は九州大会でさらに良い演奏を聞かせていただけることを期待しております。